『しあわせの雨傘 Potiche』でフランス語を学ぶ。その6

日仏・映画の授業。
復習を兼ねて記事にしています。
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ネタバレ満載なので、未見の方はスルーしてください…

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ババン(ジェラール・ドパルデュー)に置き去りにされてしまったシュザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)。
工場までは5km以上あるし、ヒール靴を履いているシュザンヌは、仕方なくヒッチハイクをすることに。
一台のトラックが止まった。

Merci, monsierur, vous me sauvez la vie. Ah…comment je vais faire pour monter.

トラックの助手席に乗り込む術も知らないブルジョワジー・シュザンヌ。
このときの美脚ショットは、オゾン君の狙いどころだそうで。
乗り込んだトラックの運転手は、セルジ・ロペス。
オゾン君の『Rickey』同様、動物的な胸毛がやたら生々しい。

いきなり場面は変わる。再び起こった工場のmanif(デモ)。
Non à la délocalisation!
人件費削減のための工場移転に反対する工場員たち。
移転は、紛れも無い、シュザンヌの娘ジョエル(ジュディット・ゴドレーシュ)の夫・ジャン・シャルルの提案。
その提案は、工場員を大切にするシュザンヌの意思とは真逆の策略だった。

工場員の一人、長いこと(シュザンヌの父が社長だった時代から)働いているアンドレがテレビに映し出される。
Mme Pujol nous avait promis un dialogue constant.
C’est toujours la même chose, avec les patrons : on nous demande des efforts, on leur fait confiance et après, tintin!
「tintin」は勿論ローマ字しちゃいけません。タンタン=ゼロ、という意味です。
築いてきた信頼がゼロになった⇒信じてきたのに裏切られた、と。

シュザンヌもマスコミに向かって反論する。
Je tiens à dénoncer l’utilisation malsaine autour de ce rapport que je condamne fermement, et ne tiens absolument pas à mettre en oeuvre.
この策略を採用するつもりはさらさらございません。もんのすんごいofficielな言い方だそうです。
シュザンヌの後ろに映るローラン(ジェレミー・レニエ)とジョエルの表情の違いもまた面白い。

Elle est belle, mamie!おばあちゃん綺麗~!
と、孫(ジョエルの息子)たちのショット。
靴を履いたまま、いっちょまえに机に足を乗っけているんですが、その靴底には「左」「右」を区別するためのシールが。ふふ。かわいいのお。

ババンも映し出され、そこには「P.C.F.」と肩書きが。
「ノリコ、PCFってなんだかわかる?」と先生に聞かれて
「うい、知ってますよー。parti communiste français(フランス共産党)ですよね」
と、どや顔の私。
「Bravo!」と言われたけど、辞書に載ってますからー。

そして緊急株主総会です。と言っても身内だらけですが。
会議室に入る前、かなり動揺しているシュザンヌ。なだめるローラン。
んが、
Ça va, je suis bien coiffée?
それは最初に工場員と交渉する際、おめかしするのと同じ心配。こんなときにも髪型を気にするシュザンヌ。
Tu es parfaite, comme toujours.
…こんなに優しいイケメンな息子、今すぐ欲しい。

今回のデモで、緊急株主総会を開きます。M. Pujol, vous voulez parler, n’est-ce pas?
―夫婦ですが、この場はあくまでofficielです。

ロベール(ファブリス・ルキーニ)
Oui, Mme la présidente. Je voudrais, en ces circonstances de crise dramatique, proposer d’emblée un vote à cette assemblée.
d’emblée=directement 直ちにこの集会で投票を行いましょう、と。

Sachant que je me rends, évidement, complètement disponible pour reprendre les rênes de l’entreprise, le plus vite.
rêne=手綱  誰がこの工場をdiriger(指揮する)のに相応しいのか!とな。うーん、その言い方といい、いやーな奴~。

株主(actionnaires)による投票が始まりました。
英国訛りのフランス語が混じってる投票の後、ナデージュ(カリン・ヴィアール)が「フォーティーファイヴポインツ!」といきなり英語で話すのですが、この点はフランス語を知らなくてもわかる笑いなのでしょうか。

結果は・・・ローランの quelle garce!という台詞に集約されています。

夜、工場を去る準備をするローランに語りかけるロベール。
Je n’ai fait que reprendre ma place, pour mieux te la rendre, à toi, d’homme à homme…
d’homme à homme.=franchement 率直に。 僕の跡継ぎになってほしい、と。かー!何を今更。

一方、シュザンヌに語りかけるジョエル。
シュザンヌはQuelle ingratitude!(この恩知らず!)と。かなり怒り心頭です。
この後の台詞で「ton Jean-Charles」というのが出てくるのですが、この「ton」ってのには非常に皮肉的な意味を込められているそうです。
ジョエルが下した判断。やはり70年代、女性にとっては働くことより大切なのは子を産み育てること。
Je suis enceinte, maman.妊娠してるの。
C’est monstruex, tu n’as pas à te sacrifier, toi et ton travail, pour ton mari. Et puis la pilure, ça existe. L’avourtement aussi, aujourd’hui.
今日日、ピルもあるでねーの。中絶って手もあるのよー。
なんて現代的な考え。しかし実に母親的でない答えだな。

Alors je n’ai plus qu’à me réjouir d’être grand-mère pour la troisième fois.
3人目の孫のおばあちゃんにはなれないわね。
ロベールとの離婚を決意したシュザンヌ。。。。

では今回の授業のおさらいはここまでー

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さー、今日は泣いても笑ってもPotiche最後の授業です!